音痴の原因とは?
ボイトレ教室で音痴は治るの?
歌うことが苦手な人の中には、あまり認めたくはないものの「もしかしたら自分は音痴かも…」と悩む人も多いのでは。音痴は遺伝する、という噂もありますが、ここでは音痴の原因や遺伝するものなのか、またボイトレで治せるものなのか解説します。
音痴ってどういうこと?
音痴とは、一般的に「音程や調子が外れて歌を正確にうたえないこと」。
- 【リズム音痴】規則的になる音のパターン(4拍子や3拍子など)に合わせられない
- 【テンポ音痴】リズムの鳴る速さに合わせられない
- 【強弱音痴】音の強弱のタイミングが合わせられない
- 【音程音痴】音程が合わせられずにお経のような歌になってしまう
中にはこの4つが複雑に絡み合っているケースもありますが、音痴と聞いてすぐにイメージするのは「音程音痴」ですね。
もっとも多いのは音程音痴
音程が合わせられない原因は、簡単に言うと「耳が悪い」「音域が狭い」「コントロールできない」の3つであると言われています。
「耳が悪い」と、そもそも音程が外れていることに気付けません。
「音域が狭い」と、自分の歌える音域を超える高音・低音が出し切れません。
「コントロールできない」と、音程はわかっていても、その音程で歌うことができません。
音痴は遺伝なの?
「音痴は遺伝する」と言われていますが、そんなことはありません。ただし遺伝はしませんが、親の音痴は子供に伝わります。
人間の耳は6歳までが「耳の黄金期」と呼ばれています。10歳までには耳の機能が完成してしまうため、それまでの間にどれだけ音楽を聴いてきたかが重要になります。多くの音楽を聴いてきた場合、正しい音程が理解できるために自分が歌う時にも音を外しにくく、音痴にはなりにくいでしょう。反対に音楽をほとんど聞いて来なかった場合には、これと逆のことが起こります。親が音痴だった場合は、子供は外れた音を「正しい音」として認識して成長するため、親子そろって音痴となってしまうのです。
中には先天性のケースもあるものの、いずれにせよ多くの場合は上記の原因を取り除けば「治る音痴」です。
音痴はボイトレで治せる?
できれば音痴は治したいですよね。大丈夫、音程が合わせられない3つの原因に対応した克服方法があります。
「耳が悪い」なら、自分の歌声を録音して客観的に聞くことや、正しい音程で歌う人の声にぴったりと自分の声を合わせて歌うことで改善できます。
「音域が狭い」なら、自分の歌える音域をきちんと理解し、そこに歌いたい曲のキーを合わせましょう。音域はトレーニングで広げられるので、ボイストレーニングも効果的。
「コントロールできない」なら、音感の不安定さを取り除くために楽器を弾きながら歌ってみましょう。音の情報を見て・聞いて・声に出して・体でリズムを取って、客観的に見ることも克服への近道です。
実はこれらはすべて、ボイトレ教室で学ぶことができます。音痴克服は、ネットや本などを見て独学・自己流でやるよりも、ボイトレ教室に通う方が断然効率的で早く治ります。なぜなら、音痴になっている原因や度合いを自分では追及できないから。第三者からの客観的な判断が必要となるのです。