リップロール?ファルセットとは?
ボイトレ用語を紹介!
「ファルセットとは…?」ネットや本でボイストレーニングに関するものを読んでいると、なんだか小難しい専門用語がたくさん出てきますよね。ここではボイトレでよく使われる用語をジャンル別に簡単に解説します。これを読めば、ボイトレでどんなことをするのか、またできるようになるのかがイメージできますよ。
いくつ知ってる?ボイトレ用語集
- 体に関するもの
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- 胸式呼吸…日常行っている呼吸法。息を吸うと肩が上がったり、胸が広がったりする呼吸の仕方。(⇔腹式呼吸)
- 腹式呼吸…歌を歌う時に使用する呼吸法。息を吸うとお腹が膨らむ呼吸の仕方。仰向けで寝ている時の呼吸。(⇔胸式呼吸)
- ブレス…息継ぎのこと。歌のどこで息継ぎをするかは曲の雰囲気を活かすのに重要。
- 声に関するもの
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- 喚声点、チェンジ…地声から裏声(ファルセット)になってしまう音階のこと。
- 地声…普段の会話に使用する声のこと。ボイトレで使う場合は声帯をしっかり閉じた歌い方のこと。(⇔ファルセット)
- 声帯閉鎖…声帯を閉じて運動部分を短く減らすボイストレーニングのひとつ。
- 喉声…「喉に力が入っている声」で、声帯を痛めやすい。
- ファルセット…裏声のこと。柔らかく透明感があり、頭部で音を響かせる。(⇔地声)
- 音に関するもの
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- オクターブ…基準音から全音で8番目の音のこと。「ド」を基準音とした場合の1オクターブ上の「ド」は、「ドレミファソラシド」の最後の「ド」。
- ピッチ…音程のこと。
- 技術・トレーニングに関するもの
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- エッジボイス…高音域を出すための声帯閉鎖トレーニングとして使われる発声法。「あ゙~」という低い声に濁点を付けたような声。
- ソルフェージュ…楽譜を読むことを中心とした練習法。音感やリズム感を鍛えるために行われる。
- タングトリル…いわゆる「巻き舌」のこと。舌をリラックスさせることで音程のふらつきを抑え、音程を正しく取れるようにするために行われる。
- チェストボイス…鼻と胸を響かせる発声法。地声で出る音域で、歌で一番多く使われる。(⇔ヘッドボイス、ミックスボイス)
- ビブラート…声を波打つように揺らす技術。ロングトーンの際に使用され、1秒間に6回の揺れが心地よく聞こえると言われている。
- ブレスコントロール…息の量と吐き出し方を適切に制御する技術。
- ヘッドボイス…高音域を出す時に使われる発声法。芯のある裏声で、頭部に音が抜けていく感覚がある。(⇔チェストボイス、ミックスボイス)
- ミックスボイス、ミドルボイス…チェストボイスとファルセットの中間の声、中高音を出す時に使われる発声法。(⇔チェストボイス、ヘッドボイス)
- リップロール…唇を軽く閉じた状態で息を吐き、唇を振動させながら発声する練習法。腹式呼吸の練習やウォーミングアップで行われる。
ボイトレで自分の声が好きになる
ボイトレを行う上で頻繁に出てくる用語を解説しましたが、難しく考えなくて大丈夫!「こんな専門的なこと、自分にはちょっと無理かも」と思ってしまうかもしれませんが、ボイトレでは声を「楽器」として捉え、良い音を奏でられるようにレッスンしていきます。もちろん、やり方は講師がわかりやすく説明してくれますし、「知らないこと」を笑われるようなことは絶対にありません。もし仮に自分の声が嫌いだったとしても、それは自分の声のいいところを知らないから。あなたの「楽器としての声」の良さを見つけて課題を克服していくことで、自分の声を好きになれます!