ボイトレに必須のドッグブレスやり方について詳しく解説しています。
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ボイトレの練習方法「ドッグブレス」で呼吸に必要な筋肉を鍛える

「歌うと声が震える」「声が弱い」「音程が不安定」といったお悩みはありませんか。

ボイストレーニングで行われる練習方法の一つに「ドッグブレス」があります。

ドッグブレスは腹式呼吸のベースを作るトレーニングです。

習得できれば、上記のお悩み解決や、歌の上達につながります。

このページでは

  • ドッグブレスの効果
  • 正しい練習方法
  • 習得のポイント

などをまとめました。

歌がうまくなりたい方はもちろん、ボイトレに興味がある方、ボイトレで伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

ドッグブレスって?

ドッグブレスって?

ドッグブレスは、息を吐く練習で、横隔膜を鍛えるトレーニングです。

ドッグブレスの練習方法が、犬が「ハッハッハッ」と短く息をするのと似ているため、ドッグブレスと呼ばれています。

ドッグブレスがボイトレに必要な理由

呼吸法には腹式呼吸と胸式呼吸があります。

胸式呼吸は肋間筋を、腹式呼吸は横隔膜を動かす呼吸法ですが、歌を歌うときに有効なのは腹式呼吸です。

ドッグブレスは横隔膜を動かして鍛えるトレーニングです。

横隔膜をしっかりと動かせるようになると、息を吸う力、息を吐く力の両方が鍛えられ、呼吸をコントロールする能力がアップします。

日々練習を続けることで、横隔膜の動きを柔軟にすることができます。さらに自分の意思で横隔膜を動かせられるようになり、腹式呼吸のベースが身につきます。

ドッグブレスでうれしい効果がたくさん

ドッグブレスで腹式呼吸のベースが身につくと、「発声が楽になる」「声が安定する」などたくさんのうれしいボイトレ効果につながります。

次にドッグブレスのボイトレ効果について詳しく紹介します。

「腹式呼吸がうまくできない」「ボイトレ伸び悩んでいる」「発声が弱い」という方は、ドッグブレスで横隔膜を鍛えてみましょう。

ドッグブレスはボイトレにいろんな効果がある!

声量がアップ、安定する

横隔膜が鍛えられることで息を吸う力、吐く力の両方がつきます。

これにより腹式呼吸がしっかりできるようになります。

深い呼吸ができることで声量がアップし、安定した発声にもつながります。

発声が楽になる

息に勢いがあっても、喉が締まっていると発声は苦しくなります。

ドッグブレスをマスターすると強い息に声帯が慣れてくるため、喉が詰まらずに楽に発声できるようになります。

ピッチがよくなる

ピッチとは、音の高さを指します。「ピッチがずれる」というのは、正しい音の高さに合っていないことをいいます。

「ド」の音を「レ」で歌うと「音程がずれている」ですが、「ド」の音が「レ」の音まで外れてはいないけど「ド」の音とも微妙にずれている状態が「ピッチがずれている」です。

ドッグブレスは、狙った音とピッタリの音を出せるようにする練習でもあります。歌を歌う上で、ピッチが正確に合うと聞き心地が良い歌になります。

アタックが良くなる

アタックは音の立ち上がりのことです。ピッチがよくなると、音の出だし「アタック」もよくなります。

出だしの音がぴったりハマると、迫力や魅力のある歌に聞こえます。

息継ぎが上手くなる

「息がしっかり吐ける=深い呼吸ができる」ため、息が続かずに息継ぎのタイミングまで間に合わないということがなくなります。

また、素早いブレスが身につくことで、息継ぎのタイミングで素早く次のフレーズ分の息を吸い込めるので、余裕を持って歌うことができます。

スタミナがつく

横隔膜を鍛えると、横隔膜を動かすためのお腹周りの腹筋などのインナーマッスルも鍛えられます。

練習を続けることで筋力が鍛えられ、1曲歌いきるスタミナも同時についてきます。

表現力がアップする

声量の強弱をコントロールできるようになり、表現力の幅が広がります。

またビブラートが出しやすくなるメリットもあります。

声を震わせて歌うビブラートは、喉で揺らすビブラートと、横隔膜を揺らす「横隔膜ビブラート」があります。

ドッグブレスを行うと、「横隔膜ビブラート」ができるようになり、歌の表現力がアップする安定したビブラートを聴かせることができます。

メンタルが安定する

横隔膜を使う腹式呼吸は、精神を安定させる働きを持つセロトニンが分泌されます。

気分がポジティブになったり、気持ちが安定したりするなどの効果があるため、歌うときの集中力アップにもつながります。

ドッグブレスの練習方法

ドッグブレスの練習方法
ドッグブレスの基本姿勢
  • 肩幅よりもこぶし1個分広めに足を開く
  • 頭のてっぺんが上から引っ張られているように立ち、できるだけ全身の力を抜く
  • 力を入れずに口を半開きの状態にする

半開きは、上の歯と下の歯の間に人差し指1本入るか入らないかくらいの開き具合です。

基本編①息を吐く
  • 自分の手のひらを顔の前に置く
  • 小刻みに、息が手のひらにあたる強さで「ハッハッハッ」と息を吐く
  • 吐く息がなくなったらゆっくりと息を吸って、また小刻みに息を吐く

基本編②呼吸をしながら息を吐く

基本編①で「ハッハッハッ」と息を吐くときに、吐き続けるのではなく「息を吐くごとに息を吸う」を繰り返します。

  • 呼吸に合わせてお腹が動いているかを確認
  • 呼吸をしたときに自然にお腹が動く感覚がつかめるまで繰り返す

慣れるまではゆっくりでいいので繰り返し練習してみましょう。慣れたら徐々にスピードアップします。

1秒間に2回ブレスを目安にリズムよくできるのが理想です。

応用編声をつけてみる

基本編をマスターしたら声をつけてみましょう。

やり方は基本編②と同じですが、「ハッハッハッ」と息を吐くときに、軽く声をつけてみます。

基本がマスターできていても、声をつけると呼吸とお腹の動きがずれることがあります。

最初は小さめの軽い声で繰り返し練習してみましょう。

コツがつかめるとスムーズなドッグブレスができるようになります。

発展編音階をつけてみる

応用編をマスターしたら音階をつけてみましょう。応用編でつけた「声」を音階で発声してみます。

「ハッハッハッ」と息を吐くときに、「ドレミファソ」「ドミソミド」など音階をつけます。

発声と音階を同時に意識する必要があるため、基本がマスターできていないとなかなかうまくいかないかもしれません。その場合は、基本のドッグブレスが身についていない可能性があるので、基本に戻ってしっかりマスターしてから、応用、発展とすすみましょう。

音階をつける発展のドッグブレスは、ピッチの練習にもなるので、ぜひマスターしてください。

ドッグブレスの練習のポイント

姿勢よく&リラックス

ドッグブレスは、リラックスした状態で行うことが重要ですが、姿勢が悪いと発声自体がうまくできません。

「よい姿勢でリラックスする」というのは、ちょっとむずかしいかもしれませんが、猫背にならないよう胸をしっかり開き、全身の力を抜いて肩に力を入れずに行うのがポイントです。

横隔膜を意識する

呼吸とお腹が連動しているか確認するときに、横隔膜を意識しましょう。

横隔膜の位置がわからない場合は、肋骨の下側に手を当てて、勢いよくハッと息を吐いたときに跳ね返る部分が横隔膜です。

吐くことに意識を向ける

息をしっかり吐くことができていれば、反動で短い間に楽に多くの息を吸うことができます。

呼吸にムラがでなようにする

小刻みに息を吐くときに、1回ごとの息の量が一定になるよう、ムラのない呼吸を意識しましょう。

無理をしない

ドッグブレスは呼吸の練習なので、長時間続けていると酸欠や過呼吸になる可能性があります。

一度に長時間練習するよりも、毎日短い時間でいいのでコツコツ練習する方が早く身につきます。

仕事や家事の合間、学校の休み時間など隙間時間を上手に利用すると、無理せずに継続した練習ができます。

うまくコツをつかめないときは・・・

名前の由来となっている、「ハッハッハッ」という犬の呼吸をイメージして真似てみるとコツがつかみやすいのでおすすめです。

ドッグブレスの効果を確認する方法

正しくドッグブレスができているかわからないときは、次のやり方で確認してみてください。

手をお腹に当てて、呼吸とお腹の動きを確認する

リズムよく連動している←できている

ずれている、リズムがよくない←できていない

手のひらを口の前に持ってきて息が当たる感覚を確認する

鋭い息が当たる←できている

息の当たり方が鈍い←できていない

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