声量をUPさせるトレーニング方法とは?
声量があることは、音程を外さないことと並んで歌うまの条件ですね。でも、声量がある=声が大きいだと思っていませんか?実はそうではありません。では「声量がある」とはどういうことなのでしょうか。声量UPするための自宅でできるトレーニングと合わせて解説します。
声量がある=大きい声じゃない!

「大きな声が出せる」ことと「声量がある」ことは、必ずしもイコールではありません。
声量とは、声の大きさだけではなく、響いて共鳴する声のこと。
大きいだけの声はうるさく、力んだ体で無理に声を絞り出している状態。生演奏をバックに歌うと、楽器の音に負けてかき消されてしまいます。一方響いて共鳴する声、つまり通る声とは、身体がリラックスした状態で抜けるようなキレイな声が特徴です。通る声を手に入れると、ささやき声程度の喉の負担で声量が出せるようになり、マイクなしでも遠くまで声が届くようになります。
声量UPのためのトレーニング方法

声量を上げるトレーニングは、実はそんなに難しくありません。また、大きな声を出す必要もありません。ここでは自宅でできるトレーニングを【基礎編】と【息のコントロール編】に分けてご紹介します。
- 基礎編
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- 腹式呼吸…息を吸う時に胸ではなくお腹を膨らませる呼吸法。歌うための基本的な呼吸で、息をたくさん吸って、たくさん吐き出すことができるようになる。
- 腹筋・背筋を鍛える…腹筋・背筋を鍛えて横隔膜を上手にコントロールできるようになると、声にハリが出て声量が安定する。腹式呼吸を行うための基本でもある。
- 息のコントロール編
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- ロングブレス…一定量で長く息を吐き出す。この時、口は軽く閉じ、歯の隙間から息を出すように。吐ききったら腹式呼吸で空気を吸い、数秒息を止め、その後再び息を長く吐き出す。これによって肺活量が鍛えられ、息の量をコントロールできるようになる。
- ペットボトル訓練法…これも肺活量を鍛える訓練法。これ以上は吐く息がない、というところまで息を吐き、ペットボトルをくわえて思いっきり息を吸い込む。ペットボトルが潰れたら成功。
このほか、表情筋を鍛えることも効果的です。表情豊かに歌うことで口が大きく開き、声を大きく出すことができます。表情筋トレーニングは、50音を順に「あえいうえおあお、かけきくけこかこ」と口を大きく開けて発声します。慣れるまでは、最後の「わえいうえをわを」までくる頃には、口周りが痛くなっているでしょう。声を出さなくても効果がありますので、自宅で時間を問わずにできるトレーニングです。
マイク使いにもコツがある!

声量を上げたい人の中には、バンドを組んでいたり、路上ライブを行っていたり、すでにマイクを使って歌う機会があるという人もいるでしょう。
そんな人に伝えたいのが「マイクをうまく使うコツ」。
マイクには指向性があり、正面の音を一番集音するつくりになっています。そのためマイクが口元にあっても立っていると、マイクの上を声が滑っていってしまい、しっかりと音を拾うことができません。マイクはきちんと顔の正面に向けるようにしてください。
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